みんな大好きなキャベツは、どんな野菜なのでしょう?
キャベツの概要と、歴史・旬についてご紹介します。
目次
キャベツってどんな野菜?

キャベツは、アブラナ科アブラナ属の、多年草の野菜。
大根、はくさい、かぶ、菜の花などと同じ仲間の植物です。
日本の様々な地域で栽培されているため、ほぼ1年中で回っています。
和洋中、どんな料理や調理法でも美味しく食べることができ、いまや日本の食卓には欠かせない野菜のひとつですよね。
「キャベツ」という名前は英語でキャベツをあらわす「Cabbage」に由来します。
キャベツを別名で「甘藍(かんらん)」とも言いますが、これは中国語でキャベツをあらわす甘藍から来ています。
また、フランス語ではキャベツを「Chou」と呼びますが、お菓子のシュークリームの見た目がキャベツに似ているためにその名前が付けられたのは有名な話ですね(^^)
キャベツの歴史
原産地はヨーロッパ南西部の地中海沿岸と言われており、イギリスなどに自生するケールのような不結球性の葉野菜がルーツです。
栽培は紀元前からされていたようですが、当初はまだ結球していない野生種でした。
栽培の技術がすすむうちに葉が大きくなったり数が増えていき、葉がお互い重なり合い結球するキャベツの姿になったのが13世紀ごろといわれています。
キャベツが日本にやってきたのは、江戸時代、1704~1715年ごろの間といわれています。
日本にやってくるオランダ人によって持ち込まれました。
しかしその当時はまだキャベツを野菜として食べる習慣はなく、また結球していなかったため観賞用として栽培されていたようです。
その後、明治時代に入り、結球する品種のキャベツが欧米から持ち込まれました。
それから、大正・昭和にかけて、日本の風土にあった性質を持つ品種が選りすぐられてゆき、次第に日本全土に定着しました。
戦後、日本国内でキャベツの需要が増えていくなか、一年を通じてキャベツを供給するために、さまざまな気候条件で栽培できる品種が作られていきました。
キャベツの旬はいつ?
一年中手に入るキャベツですが、主な旬の時期は冬と春になります。
11~3月の冬の時期には、最も多く出回っている「冬キャベツ」が旬を迎え、4~6月の春の時期には「春キャベツ」が旬を迎えます。
しかし7~10月の夏の時期も、標高の高い冷涼地で栽培される「高原キャベツ」が出回るため、ほとんど一年中が旬といっても過言ではない野菜なのですね(^^)