値段の上下はあっても、一年中スーパーや八百屋さんの店頭に並んでいるキャベツ。
なぜ一年中食べれるの?と不思議に思ったことはありませんか?
実はキャベツが一年中食べれるのは、ちゃんとした理由があったんです。
目次
キャベツが一年中いつでも食べられる理由とは
キャベツは、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国で広く栽培されています。
そのほとんどが露地栽培で、ハウス栽培はあまり行われていません。
にもかかわらず一年中いつでも食べることができるのは、各産地の気候に合わせた品種が栽培されているからなんです。
キャベツの生育に適した温度は15~20度くらいですが、日本各地でこの気温になる時期に栽培がおこなわれます。
つまり、生産地によって栽培時期がちがうため、常にどこかの産地でキャベツが収穫できるというわけ。
日本は南北に長く、15~20度という気温になる時期は地域によって違うため、このようなキャベツ栽培の絶妙なリレーが可能なんですね(^^)
季節で変わるキャベツの種類と産地
キャベツには大きく分けて「春キャベツ」「高原キャベツ」「冬キャベツ」に分けられます。
それぞれ、適した時期に適した地域で栽培されています。
春キャベツ(4~6月ごろ)
春の時期、3~6月ごろにかけて収穫期を迎えるのが春キャベツ。
市場では新キャベツとも呼ばれています。
巻きがふんわりしていて葉が柔らかく、濃いグリーンが鮮やかで味も甘味があるのが特徴。
水分量が多く柔らかいので生でサラダとして食べるのに適しており、日本では最も人気のあります。
春キャベツが作られる主な産地は、千葉県銚子市と、神奈川県の三浦半島。
それ以外に、茨城県・愛知県・兵庫県・福岡県などでも生産されています。
高原キャベツ(7~10月ごろ)
夏の時期、7~10月ごろにかけて収穫期を迎えるのが高原キャベツ。
春キャベツに対して夏秋キャベツと呼ばれることもあります。
冬キャベツに比べて緑色が濃く、葉が薄め。
他のキャベツに比べ、ビタミンCの含有量が多いといわれています。
高原キャベツが作られる主な産地は、群馬県の嬬恋村。
ほとんどの高原キャベツが嬬恋村産といってもいいほど、栽培がさかんな地域なんです。
それ以外には、長野県・北海道・岩手県・茨城県などでも生産されています。
冬キャベツ(11~3月ごろ)
冬の時期、11~3月ごろにかけて収穫期を迎えるのが冬キャベツ。
冬の寒さに耐え、霜に当たりながら甘味を増していきます。
煮崩れしにくく味がよく染みるので、煮物や炒め物に適しています。
冬キャベツには大きく分けて以下の2種類に分けられます。
- 巻きが固く中の葉の色が白い「寒玉系(冬玉)」
- 巻きが緩く葉の緑色が濃い「春系(春玉・サワーキャベツ)」
関東地方では柔らかい春系が好まれるようですが、お好み焼き文化の根強い関西地方では寒玉系が人気があるようです。
冬キャベツが作られる主な産地は、愛知県。
それ以外には、千葉県・神奈川県・鹿児島県・茨城県などでも生産されています。
まとめ
キャベツが一年中食べれる理由についてご紹介しました。
ハウス栽培で加温などせず露地栽培で育てられたキャベツが一年中食べられる日本。
キャベラーにとっては本当にいい国だとつくづく感じます(^^♪
さあ、今日も季節のキャベツを美味しくいただきましょう!